オタクは話好き2


これは茶越殿。
なんでござるかあらたまって。

え、なんと言われた？

あ・・・その・・・そうでござる。
好き・・・でござるよ。
拙者、16にしてはじめてこい・・・のような気持ちを
知ってしまったのでござる。

どこがいいのかって？
そうでござるな、
月並みだけど、全部。と言いたいところでござるが、
一番は、拙者たちと同じなのに、かわいいところでござるな。

ほら、
「なぜ気になるんだろう。きっと自分にないものを持っているからだ。
なぜ好きなんだろう。きっと自分と同じ物を持っているからだ」
と大島御大も書いておられるでござろう？
え、知らない？大島弓子御大を知らないのでござるか？
橋本治の名著、「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」は読んだことない？
拙者のバイブルでござるよ。ご一読をお勧めするでござる。
まあ、御大もお年のせいか、最近は愛猫のノロケ話にばかり
精を出しておられるから
知名度低下も仕方ないでござるね・・・。
御大にしか描けない作品がまだまだあるでござろうに。
まこと、惜しいでござる・・・。

あ、なんの話でござったっけ。
そうそう、団吾殿を好きか、という話でござったな。
この手の話をするのははじめてでこざるから
ちょっと上がってしまったようでござる。
え、いつもと変わらない？一本取られたでござるな。はっはっはっ。

しかし、コイバナ・・・というのでござるか？
自分のこのような感情を表に出すのはちょっとくすぐったくて
面妖な気持ちになるものでござるな。
でも悪い気持ちではないでござる。
女人の気持ちがわかるようでござるよ。

あ、心配は無用でござるよ。
拙者たちほど安全な男はいないのでござるから。
拙者たちに綺麗な花を自ら手折りたいなんて気持ちは毛ほどもないでござる。
写真に残して、めでる。これだけでござる。
せいぜい本にして同士を集めるくらいでござるね。
多くの人に見てもらい、萌えを分かち合いたいでござるからな。

え、拙者の作った「まろん同盟萌え本」でござるか？
いや、ほんとに普通に、
小学生バージョンの団吾殿の日常のほのぼのとした話でござるよ。
いや、普通に、公園に行ったり、海水浴に行ったり、
家のプールでわんこと戯れたりするだけでござる。
ただのショタ本じゃねえかって？
違う違う。
小学生バー団吾殿くらい可愛かったら
ショタでもロリになるのでござるよ。

こ、これは・・・。

よく入手されたでござるな茶越殿。
限定販売でござるのに。
その、これはプレミア版でござって、
ほんの10冊しか刷ってないのでござるよ。
いじめっこバージョンと近所のお兄さんバージョン、
両方持ってるのでござるか？
茶越殿はなかなかできる御仁でござるな。
こういう本は求められてるのでござる。ファンサービスでござる。
けっしてこういう行為を推奨しているわけではないのでござる。
ロリコンを量産してるとは聞き捨てならないでござるな。

『こいつら、女みたいだからちょうどいいや。
へへ、保健の実習しないとなぁ〜。』

ちょ、朗読しないでほしいでござる。

『まろんちゃん、これ見て。腫れてるだろ？
痛いんだ。
まろんちゃんのきれいなお口で吸ってくれると治るんだ・・・』

あーあー。やめてくだされ。
わかったでござる。もう二度と書かないでござるから。許して。

え、ほんとに好きなのかって？
死ぬほど好きでござるよ。
これがオタクの愛し方なのでござる。

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