「どうしたのでござる団吾殿。目が真っ赤でござるよ」
「うっ・・・ひっく・・・そこのマックに、メイドさんがいて・・・
タバコふかしてたんだよお・・・」
「あーー・・・それは・・・」
「まあまあ団吾殿、メイドさんの中の人だって疲れてるんでござるよ。
お店でかわいい笑顔で癒してもらうだけで十分ではござらんか。
あとはこちらで萌え補完してあげるのがオタクの優しさってもんでござる」
「でも・・・でも・・・」
「ならば、団吾殿がなればいいのでござる。理想のメイドさんに」
「へ?」
「欲しいものがなかったら作る。読みたいものがなかったら書く。
オタクの鉄則でござる」
「いや、それはそうだと思うけど、この場合ちょっと違うんじゃないかな??」
「心配しなくても、団吾殿なら完璧なメイドさんになれるでごさるよ」
「えーーー???心配って・・・あ、ホラ、サイズがさすがに・・・」
「大丈夫。女装用のがあるでござる」
「えーーー????」
「お、ヴィクトリア朝期プロトタイプ型だね!」
「古式ゆかしいワンピース、色は黒。
エプロンはエプロンドレスで縁はレース。
スカートは足首まであるロング。
そしてストッキングとガーターベルトの併用。
素材はシルクの総レ−ス。ストッキングはバックシーム入り。
ヘッドドレスはカチューシャ、これもレース」
「完璧だよ御宅田くん!」
「ちょ、なんでそんな詳しいの?てか、なんで既に用意してるの??
しかも、ボク、メイドさん好きだけど、メイドさんになりたいなんて
一度も思ったことないよ!?」
「ちょうど、そろそろ読者サービスも必要だと思っていたのでござる。
小森殿、デジカメの用意はよいでごさるか?」
「まかせて」
「いや!おかしい。絶対おかしいから。
しかも、レースの下着とかどういうつもりなのこれ?
完全に変態でしょ!?こんなのつけたら!」
「まさか古式ゆかしいメイド服の下に男物の下着をつけるつもりでござるか?
そんな半端なこと許されるのでござるか。オタクとして」
「え・・・うーん、それはなしだね・・・」
「なんなら、ノーパンでもありでござるよ?」
「いや、その設定はエロい漫画でしかないから!」
「どの道エロい使い道しかないと思うけどね・・・」
「ちょ、なに言ってるの!」
「使い道は自由でござるから・・・」
「えーー?なに目そらしてるの?
メイドさんは癒しだよ?エロイことになんか使っちゃいけないんだよ?」
「そんな純真な団吾殿だからこそ、完璧なメイドさんになれるのでござるよ。
さあ」
「いやーーー!!」
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