あ、小森殿でござるか。
今日のイベント、こられなくて残念でござったな。
実はささいなハプニングがあったのでござるよ。
いきなりけど、考えてみるとおかしなものでござらんか。
拙者たちはイベントで、顔を晒しながら、己の欲望も晒しているのでござる。
ある意味羞恥プレイではござらんか、
団吾殿は
「考え方がマニアックすぎるよ」
と言われたが、気になりだすとかなり恥ずかしいでござるよ。
そんなことを考えていたから、つい、余計なことをしてしまったでござる。
二十台半ばと見られる男性が見本と交互に拙者たちを見ているから、
「こういう欲望を持ってるわけではなく、
こういうのが読者に求められていると思うから
ニーズに応えているだけでござる」
なんてしなくていい言い訳をしてしまったのでござるよ。
予想通り、その男性はへんな顔をした。
「いや、興味ないし」
いや、わかっているのでござるけど。
自意識過剰でござったね。
それだけならたいしたことなかったのでごさるが、
そのあとが良くなかった。
「君はこういうの書いてるときどんな感じになるの?
ムラムラとかする?」
信じられるでござるか。こんなことを聞いてきたんでござるよ。
とんでもないセクハラでござる。
なるほど、相手次第というわけでござるね。わかるでござるよ。
ぶっちゃけ、拙者も気になるでござるもの。
さすがに聞く勇気はないでござるけと。
で、ハラハラして聞き耳立てていたら、予想に反して団吾殿、
「秘密です」
にっこり笑ってそう答えたでござる。
さすが我らのアイドルでござるね。
ところがその男、それじゃ引き下がらない。
「えー、するでしょ。男の子なんだし。ねえ」
しつこいのでござるよ。
第一、それ知ってどうするつもりでござろうか。
いや、大体想像つくでごさるけど。
でも大丈夫。いつものように他の読者さんが追い払ってくれたのでござる。
団吾殿はずっと笑顔を崩さなかったでござるけど、
ぽつりとこう言われた。
「もう、なんでボクなんかにエッチなこと言ってくるのかなあ」
それは、ねえ・・・、
もちろん一番は団吾殿がかわいいからでござるが、
彼らには三次元のにょしょうと会話する機会が
皆無に等しいからでござるよね・・・。
あ、自分もダメージを受けるようなことは言うものでないでござるね・・・。
しかし、まろん同盟ファンはまことに頼もしいでごさるな。
だからって、すでに不可侵条約が結ばれているとかいないとかいう話は
聞き捨てならないでござる。
いったいなにに侵略するつもりでござろうか・・・。
二次と三次の区別がついていない御仁は痛々しいでござるな・・・
・・・あ、また己に・・・・・・うう。
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