青春期だから仕方ない


あんたを汚してやる。オレのこの手で。

当然だ。オレにはそれくらいの権利はある。
あんたは勝手に汚れてしまった。

ほかのやつには、いまでも変わらなく見えるだろう。

ただ、あの人を孤独なオスとして引き立てていた氷のような目が、
オレの大好きだったあの目だけが、
変わってしまったのだ。
それがたまらなくくやしい。

あんたはもうオスなんかじゃない。
メスなんだよ。強いオスに媚びるあさましいメス犬だ。

それらしい扱いをしてやる。
犬らしい格好をしやがれ。人間の言葉なんかしゃべるな。
物欲しげにケツを振って鳴いてみろ。
それがお似合いだ。同性をあんな目で見るあんたなんて。

くやしくて、おぞましくて、たまらないはずなのに、
あの目、あさましいはずのあの目が
オレの中の余計な感情まで引き擦り出してしまった。

あんたはどこまでオレを悩ませる。

何度胸の中で毒づいても、何度汚しても、嫌いになれない。
見なければいいのに、見ないではいられない。
あの目。今はにくらしいだけのあの。

妄想の中でどうしようもならないイライラをぶちまけて、
ますますむなしくなるのはいつものこと。

だってよくわかってる。
オレが、たとえ強姦したところで望むものは見られないのだ。
あの人はたったひとりにしか許さない。
メス犬なんかじゃない。あの人は今でも誇り高い。

だからこそ、
透明な膜でキラキラと光る氷の瞳を想像するだけで
再び欲望が湧き上がってきてたまらなくなるのだ。

あんたは汚れない。オレの身勝手な欲望で汚れるのはオレだけ。
勝手に惚れて勝手に失恋して泣きそうになってるバカなオレだけ。

ちと調子に乗りすぎました。
私どんだけ自○ネタ好きなんだ。


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