悲しいくらいに想定内の出来事


ふー、いい仕事をした。(つもり)

ただいま、一戦交えた(下品)後の休憩中・・・。
ボクはもうくたくたなのに、火讐くんはきびきびと飛び起き、
なにやらごそごそやってる気配。
たぶん期待を込めた表情でボクの背中を見てるんだろうなぁ。

「兄貴・・・?」

いきなりお尻をつかまれてぎょっとした。

「わ、なにつかんでんのじゃ」
「あ、すいやせん。つい・・・」

ちょっと、ちょっと、揉まないでよ。
しかもそんな激しく。

「兄貴の尻、こんなでしたっけ・・・?」

し、しまった。そこはまだカミングアウト前だった。
尻ペン道部のときのトゲトゲの記憶が残ってないはずないよね?
あれだけのシロモノだもの(汗)
焦るボクの気持ちなんか知るはずもない火讐くんは
自分のやりたいことをたんたんと続ける。

「つるんつるんっすね・・・」
「か、火讐、そんなになでるな・・・」
「やきたてのパンみてえにきめ細かくて触りごこちいい・・・」

火讐くん、解説しなくていいから(汗)
君のキャラじゃないよね?

「うーん・・・まあいいや」

手のひらの感触が去ってほっとしたのもつかの間。

「な、なにやってんのじゃ火讐!?」

えらいことに、えらいことになってるよぉぉぉ。

「いや・・・見てると、ちょっと入れてみようかな?って気になって」
「『ちょっと入れてみようかな?』じゃない!」

なんでそんなめちゃめちゃ素なの!?
君今、とんでもないこと言ってるよ?
それとも君にとってはたいしたことないわけ?日常茶飯事?
ああもう信じらんない!

「兄貴言ってたじゃないですか。
『尻はただクソをするためにあるんじゃない』って。
楽しむためにもあるんすよね?」

どんな解釈ですか!!

「大丈夫、尻にブチ込まれるのが漢らしさを損なう行為じゃないってこと、
兄貴に教えてもらいましたから!」

なにが大丈夫なんですかっっ。
ほんとにもう、このこはほんとに・・・。

「兄貴の頂きやす!」
「アーーーーーッ!!」

結局こうなるのね・・・。
うん、わかってた。




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