にゃんこプレイ


とっても火讐くんらしいとは思うけど・・・。

「火讐、なにもそこまですることないんじゃ・・・」

「猫が逃げちゃった」って言ったら火讐くん、どこからか猫の着ぐるみ借りてきちゃった。

「ふつーに耳としっぽだけでいいんじゃ・・・」
「なんで耳だけ猫なんすか!不自然じゃないすか!」

うん、そうだね。
火讐くん、普段耳出してるから、猫耳つけると耳が4つになっちゃうしね。

「それは様式美というやつで・・・かわいいは正義なのじゃ!」 

もうなに言ってるかわかんないよ。

「そっすか・・・」

不満そうだったけど、そこは火讐くん。
基本的に兄貴の言う事は聞いてくれます。
ネコミミ(ボクの)と尻尾(これもボクの)を装着した状態でボクにすりよってきた。

「兄貴の猫にしてくだせえ・・・」
「おお、かわいいにゃんこじゃ」

頭を撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めた。
ほっぺたやあごも撫でる。すべすべして触ってるほうも気持ちいい。

「ほら、にゃーん」
「にゃーん」

ぴこぴこ動く尻尾がまたかわいさを引き立てている。
神経通っていたらうんとつかんで引っ張って泣かせてあげるのに。
あれ?ボク猫をいじめる趣味なんかないのに。隠れS?

「猫はだっこされるのが好きなんす・・・」

あれ?誘われてる?
にゃんこプレイってどんなだろ?
しかし、むしろネコミミが好きなのはボクのほうなんだけど、
まあ、ネコ同士じゃエッチできないし・・・わ、下品な冗談。

「発情した猫はな・・・ここを」
「あ!」

いきなりのセクハラにお尻が跳ねる。

「オスの生殖器についたトゲでひっかかれないと治まらないそうじゃ」

よくわかんないからリアル系猫プレイでいくよ。

「ひっかいてください・・・兄貴ので」

期待通りの反応!

「トゲはないがな・・・」
「兄貴の猫はトゲのないつるっとした生殖器が好物です!」 

そ、その言い方はぁ・・・まあ火讐くんらしいけど。

「兄貴のでひっかいてください!さあ!」 
「インラン猫じゃな・・・」

思った以上にやる気まんまんだ。

「そんな悪い猫はおしおきじゃ・・・」
「あ・・・なんで?」 
「お前の好きなみるくじゃ・・・そのかわいいお口で出してみろ」

ソフト鬼畜になっちゃった!
猫好きだから?それともオタだからイメージプレイが好き?
新しい自分の発見だ。
ああ、なんか音が・・・ぺちゃぺちゃぴちゃぴゃ。

「んん・・・はぁ・・・」

ボクの下半身でピンク色の舌がチロチロ見え隠れしてる。
なにこの男性向け?

「へへ・・・みるく、出てきた・・・」

ボクを見上げて嬉しそうに笑う。

「もっとください・・・兄貴のみるく・・・」

うん、みるく好きなのもボクの方なんだけど。
それがバレた途端に同じことをさせられる気がしてきたぞ。

「いい子じゃな。もうよいぞ」
「だめっ」

へ?

「まだ兄貴のみるく飲ませてもらってない」
「ばっ・・・これはみるくではないっ」

つい、素に戻っちゃった。

「ミルクです。オレの好きな・・・」 
「腹を壊すからやめろっっ・・・あっ」

髪をつかんで引き剥がそうとしたけど、時は遅し。
ごくり、と喉を鳴らす音が・・・。

「あーあ・・・」

キスしたり舐めたりはしてもらってる(というか、しなくていいと言ってもすすんでやってる)けど、実は口の中に出したことは一度もなかったんだ・・・。
あたりまえだよ。舐めてもらってるだけで申し訳ないんだもの。
おろおろするボクの前で、火讐くんは口の周りの液を拭っている。

「兄貴、そんな顔しないでください」

そんなにひどい顔してる?

「オレは兄貴にしてあげられるのがうれしいんですから」
「かしゅう・・・」
「兄貴の種、もっと欲しいです」

君は男性向けエロ同人誌よりけなげだよ。

「かしゅう・・・」

抱きしめる。これは効く。
 
「兄貴・・・ごほうび、くだせぇ・・・」
「ああ、いくらでもやる」

首や頭や背中をいっぱいなでなでしてあげると、火讐くん、喉鳴らす猫みたいに気持ち良さそうな顔してる。

「いい毛並みじゃ。もっとすべすべにしてやる」
「ふぁぁ・・・あにき・・・もう、溶けそう・・・」
「いっぱい気持ちよくなってくれ・・・ほら、にゃーん」
「にゃーーーん・・・」

こんな感じに撫でられて擦り寄ってくるニャミタスの、やわらかい耳元の毛に顔をうずめるのが好きだったっけ。
ニャミタスの真っ白いふわふわの毛は、香水みたいないい匂いがした。
耳元の毛って、人間なら首筋かな?
火讐くんの首筋に顔を埋める。
匂いを嗅ぐとお日様のあたたかくていい匂いがした。
ふぁ・・・キモチイイ・・・。

「兄貴・・・あんま、焦らさないでくだせぇ」

熱っぽい目でおねだりされてはじめて気づいちゃった。
そうだ。これ前ギだったっけ。
にゃんこ火讐くんを撫でてたら、それだけでもう幸せになるんだもの・・・。

「んー・・・。したいか?」
「したいっす」 
「欲張りだなこの猫は・・・こら。悪い子のお尻をこっちに向けてみろ」

四つんばいのお尻をこっちに向けさせて膝に乗せ、ひょこひょこ動く猫尻尾がもったいないけど、ズボン下ろしちゃう。
枕の下に忍ばせてあったローションを取り出し、蓋を開けてとろとろの中身をたっぷり手のひらに伸ばす。
肉の薄いお尻の谷間を上下させてすこし慣らしてから、入り口を二本の指でひろげた。

「だ・・・」

こんなところを見られて恥ずかしくてたまらないだろうに、拒絶する言葉を出さないようにしているのがいじらしい。
かわりにいやいやと首を振った。
まさに子猫。
広げた指はそのままに、入り口に指を当て、ゆっくり円を描く。

「やぉ・・・」

鼻にかかったため息のような甘い声が漏れた。

「にゃーん、だろ」
「にゃーーん・・・」

耳に息を吹きかけるとその耳が真っ赤に染まる。
言うことは偉そうでも反応はいつもういういしい。
そこはキュッと締まったり、ヒクヒク収縮したり、生き物のように動く。
ほんのちょっと奥にすすませると、背中が弾んだ。

「兄貴・・・早く」
「でも、まだ・・・」
「兄貴の入ってないのにイくのいやなんす・・・」

火讐くん・・・(ほろり)

「こうしているときは・・・ずっと・・・一秒でも長く一緒でいたい・・・」

ああ、もう、この子はほんとに・・・。
一旦抜き、二本にしてぐるりと掻き回してから引き抜いた。
そのまま腰を抱えようとすると・・・。

「だめっ」

はい?

「兄貴の顔を見ながらっ」

どこまでもうれしいこと言ってくれるんだから!

膝を抱え、腰を抱え上げて向かい合う。
首に腕が回り、「早く」、と目でせかされる。
うんうん、わかってる。

「は、は・・・」

火讐くんはボクにしがみついて苦しそうに息をしている。
傷つけないようにゆっくりゆっくり動かしていると、次第に内部が柔らかくなってきた。

「うう・・・あ・・・」
「火讐、辛いか」
「幸せです」

だからそんな顔でそういうことを言ってくれるな!泣いちゃうから。

「兄貴と一緒になってる。兄貴兄貴」

すがりつく腕の力が強くなる。

「ガンガン掘ってくだせえ!」

なんでそこでガチ風になるの!
ボクとしてはもっとこう、少女小説風というか・・・ロマンチックに結ばれる二人的なのが好みなんだけど。
でもお望みとあればいきますよ。ガンガン。ガンガンね。

「兄貴、壊れる!壊れる!」
「嘘を言え。お前のここはしっかり締め付けてきてるじゃないか。そらっ」
「ああ、兄貴の猛るチ○コがオレの中掻き回してる!むちゃくちゃに!」
「そろそろ降参か?」
「はいっっ・・・腹ん中、兄貴の種でいっぱいにしてください!」
「ああ、やる。しっかり受け止めろよ!」
「オッス!」

調子にのりすぎた気がします。野中の一軒家じゃないしね。
掛け声かけあってると体も興奮するみたいでつい・・・。

で、これが猫プレイ?
確かに繋がってる間も猫耳がフリフリしてたけど、途中から目に入ってなかったよ。

「猫よりお前がいい」
「うれしいっす、兄貴」

結局そういうこと。




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