ほんとうのしあわせ


その後、ボクの部屋で、火讐くんがとんどもないことを言い出しちゃった。

「痛かったろ・・・?切れてないか見てやる・・・」
「あ、だめ・・・」 

身をくねらせて火讐くんの腕から逃れる。

「切れてない、切れてないから・・・そんなとこ見ちゃ、いやだ・・・」

あ、ちょっと誘うような感じになっちゃったかな??

「団吾・・・」

今、きゅん、って音聞こえた。
これはまずい・・・まずいぞ・・・。

※残念ですが、都合によりしばらく音声のみでお送りします。

「痛いとこ舐めてやる・・・」
「だ、だめぇ・・・・・・ああん・・・あんっ、そんな、そんなぁ・・・」 
「すげ、かわいい、声・・・そそる」

「か、火讐くん・・・君、そんなことできる子だったんだ・・・?」

息も絶え絶え、涙でぐしゃぐしゃの顔で睨んでも全然迫力ないのわかってるけどね。
火讐くんはすがすがしい。

「団吾が見せてくれるんだから、オレの全部も見せてやらなきゃな」

そういって胸を張る。
 
「今夜は寝かせないぜ!」

ひぃ、怖い!でも、カッコイイ・・・。

なんか、新しい世界が開けそう・・・。

「お、おてやわらかに、お願いします・・・」

正座してぺこんと頭を下げる。
 
「あんまり、痛く、しないでね・・・?」
「やさしく、する・・・できるだけ」

できるだけ!?

「できるだけって!」
「うるせーな。黙っとけ」
「う、むぐぅ」 
「こっちははじめてだからな。加減わかんねーや」

ひいい。
考えてみると、火讐くんはボクと違ってサイズがアレってわけじゃないし。
別に大きいわけじゃないけど、まあ、普通?
どうしよう。やっぱりすごく痛いんだろうなあ。
つくづく良かったよ。火讐くんの兄貴が初心者サイズで。

「男のこんなとこに入れたいなんてオレも不思議だ・・・
団吾だからだな・・・」

火讐くん、感慨深げにボクのソコを指でつついている。

「火讐くん・・・」
「怖いか?」
「少し・・・でもお互い様だし、君が望むのなら、何だってうれしい」
「そ、か・・・そだな・・・オレも、兄貴だから・・・・・・うれしかった・・・」
「火讐くん、きて・・・」
「ああ・・・」

よかった。今までやったことが無駄じゃなかった。
すくなくともこの関係においては。

今はすがすがしく、かつほんわかした気分。

「ボクには君さえ残ればいいんだ」

でもいきなりやりまくるなんていけない子!
いくら若い男の子だからってあんまりじゃない?

「次は団吾が乗るんだぜ」
「えー。もう疲れたよぉ」
「だらしねぇなあ」
「ん。やってもいいけど、その前にお口で大きくして」
「お。いっちょ前の口叩くようになったな。
してやるよ。あんまり大きくもなんねーけど」
「ちょっと、君は今までそんな口利く子じゃなかったよ!」
「ネコかぶってたんだよ」 

そんなあっさり!

「これからは素でいくから」

お互い様ってやつ?んもう!
この子はほんとうに悪い子!
ボクの可愛いいたずらっ子と素で笑い合える。
これが一番ほんとうのしあわせって感じ。


まさかの団火団エンド!


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