兄貴の好きなこの世界
「いやん!そこ、おしり・・・!」 火讐くん、ボクのおしりの上のほう、もうこはんがあるあたりを舐めている。 「兄貴は前も後ろもかわいい・・・」 がっしりとつかんで、おしり全体をねぶっている。 「だめ、だめだからっ」 本気で身をよじると顔を離し、ボクの体をひっくり返した。 迷わず存在を誇示しているものに食いつく。 「前は一口ソーセージ、後ろは肉まん・・・」 「一言余計だよ」 軽口を叩きながら、じゅる・・・と音を立てて啜る。 「いい味出てます」 「ああん・・・」 きもちいい・・・。自分でするのなんか、比べ物にならない。 全身がぶるぶる震える。 「肉汁がほとばしって・・・なんてジューシーなんだ・・・」 「かしゅうくん、君、オジサンみたいだよ」 「兄貴の体はどこもかしこも美味しい・・・食べても食べても飽きない」 火讐くん、ボクの体を味わいまくってる・・・。 なんて受けなんだろう。 でもってボクってなんて攻めなんだろう・・・。 と、いきなりほっぺをあまがみされた。 「あ!」 意外なところへの攻撃にボクはすごく反応してしまった。 「ここも美味い・・・」 ぺろぺろ熱い舌が顔中を這い回る。我慢できない。 「だめぇ・・・へんになっちゃうう」 「かわいい・・・」 「ああん・・・火讐くんばっかりずるい・・・」 ボクは精一杯の力で火讐くんの顔を引き剥がした。 ずきずきする下半身をさりげなく手で押さえながら、囁きかける。 「ボクだって君を味わいたいよ・・・」 「・・・はい」 素直にうなづいてくれた火讐くんと体を入れ替える。 「いつも思うけど、火讐くんの体、彫刻みたい・・・」 長々と横たわったなめらかな体を撫でまわす。 「古代ギリシアだったらオジサンたちにひっぱりだこだったろうねえ・・・」 「気持ちワリィ」 「でも今はボクのもの。あむ」 くっきり浮き上がった鎖骨にかぶりつく。 そのまま胸へ。あむあむ。 両手ももちろん遊ばせてなんかない。 「ふふ。ちくび、ちょっとつついただけで固くなるんだあ。かわいい」 あ、なんか今の台詞、すごく百合っぽい。 「こうしたらもっといいよ・・・」 お互いを誉めあいながら、触って舐めて吸って、快感を与え合う。 歯で軽く押さえたままぐりぐりと舐めまわすと、耐え切れないような声が漏れた。 こういう時のかすれた火讐くんの声って、少年役の女性声優さんの声っぽいんだよね。斎賀みつきさんとか、藤田淑子さん的な。萌え。 ボクのもそうだったらいいな。 男同士だけど、ボクの大好きなあの。 「双頭バイブは要らないけどね・・・」 「なんですか?」 「いや」 ちいさいながらもこれがありますから。 「火讐くん、ボクのこれで気持ちよくなりたい?」 「はい。あにきのかわいいの、感じたい」 「ふふ。かわいいね。じゃあ・・・あげる」 ボクがこんなこと考えてるなんて、さすがに言えない。 でも、やるもやられるもない、与え合うものだって君は言ってくれたね。 それって100%ボクの趣味。 攻めも受けもない、ボクの好きなあの世界。 「うんと気持ちよくなって」 「兄貴も」 男同士なのに百合が楽しめるなんてなんてお得。 |
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