触れるもの皆傷つけるお人です


「おい、どうした」
「火讐さんが・・・」
「火讐さんが?」
「火讐くんが・・・煙草の匂いをつけてた・・・」
「あー・・・」
「・・・やったんだ・・・」
「いや、ゲームセンターの中通ったとか、可能性はいくらでもあるから」
「かしゅうさん・・・アンタがそんなに安い男だったなんて・・・。
オレは、兄貴だから我慢してたのに・・・
あんな見るからにスケコマシそうな男に・・・!」
「人間だから魔が刺すってこともあるわな・・・。
つーか、兄貴に気づかれないのかね」
「当事者だけは気づかないものらしいからな。がっかりだがっかりだぜ!」
「やっぱり、『ひょっとしてオレにもチャンスはあるかも』にはいかないのね」
「あたりまえだ。舎弟が兄貴を組み敷くなんてできねぇ!」
「むなしい・・・」
「ああ、いやだいやだ!オレらは火讐さんの強さに憧れてついてきたのに!」
「いや、今でも男らしいだろ。
『お前らは尻の穴にチ○コぶっこまれたくらいで損なわれる程度の
男らしさしか持ってないのかっ!』には痺れたな」
「『ほんとうの男はな、どんな時でもりりしく立っているものだ!』てな。
あれはカッコよかった」
「『兄貴を見習え!資質はあれでも男らしいぞ!』は余計だったけどな」
「ああ、『チ○コつっこまれてもなお男らしい・・・さすがオレが惚れた男だ!』
と思ってたのに!」
「よしよし」
「『火讐さん、アンタは男らしくかつ美しい・・・
そんなアンタを毎晩汚しているッッ・・・この背徳感がっ』
そう思うことで興奮がいや増したのにっ!どうしてくれる!」
「うん、それ、思い切り自分の都合だよね」
「白い液に汚れたアンタもきっと美しい・・・」
「わかった。もう言うな。言わんでいい」
「こうなったらオ○ニーを極めてオ○ニー王に!男ならてっぺんを目指せ!」
「火讐さん、アンタは知らないところでずいぶん罪を作ってるよ」




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