乱れる派遣組


「兄貴兄貴、匿名で依頼がきたんですが」

「匿名とはまた怪しげじゃな。なんじゃ?」
「ぜひ兄貴に乱○サークルの助っ人をお願いしたいと」

はい?

「○交サークルでは男はとにかく役に立つことが求められるそうですよ。
男ひとり対6人とかやらなきゃいけないからいつも男が不足してるんだとか」
「兄貴に適任だぜ!」

ちょ、言葉の意味を理解するのに時間がかかりました。
なに言ってるの君たちーーーーー!

「そんな乱れた世界はオイは嫌いじゃ!」 
「なにいってんすか。百人斬りしたお方が」

た、たしかにそう言ってましたけど。

「兄貴が・・・どこの誰とも知らない女と・・・」

ほら、火讐くんが怒ってる。もっと言ってやって。
実はあんまり役に立たないんだから・・・。

「たまにホモも混じってるらしいっすよ」
「ますますいかん!」
「そうっすよ。兄貴。乱交するならオレ達と!」 

ああ、最近こんなんばっかだな・・・。
ただでさえ血の気の余っている彼らには
火讐くんの自慢話は刺激が強すぎたんだよね。
そろそろボク達のお付き合い、考え直さなきゃ・・・。
なんて言ったら火讐くんのことだから、
「だったら次からオレが入れます」
て、ことになるのは目に見えてるけど・・・。

「あと、自慰公開サークルとか・・・自慰を見せ合うだけで本番なしだから
病気の心配はないっす」

なんでそんなの拾ってくるの!?ていうか、そんなのあるの!?

「兄貴が望むのならオレ・・・、じ、自慰くらいやりますよ!」 
「望まんっっ!」

ブサ怖舎弟くんの自慰なんて見たくない!それから頬を染めるなっ!

「あ、兄貴、自慰といえば」

ろくなことじゃないのがわかるから聞きたくないのに舎弟くんは構わず続ける。

「堕女組が『イケメン童貞くん○ナニービデオ』撮りたいって来てますよ。
あくまで芸術的に」
「兄貴、派遣組にイケメン童貞くんっていましたっけ?」

・・・・・・火讐くんはもう童貞とは言えないだろうなあ。

「前のはじめても後ろのはじめても
ついでに口もす○たも兄貴に捧げましたから!」

うん、自慢しなくていいからね。それと、一部かなりの問題発言があったね。
特に最初のほう。舎弟くんたち目を見張ってるよ。今更だけど。はぁ。
ええと、イケメン童貞、イケメン童貞ね。紋武くんは問題外だ。


「おらんな」
「いませんね」
「兄貴が望むなら脇とか膝の裏とか」 

まだ言ってるの!?そんなマニアックなことしないって!

「すまん。うちにイケメン童貞いねーや」 
「ちぇー。使えない奴らだぜ」
「待て!」

あ、覇権組に受けられない依頼はないという
火讐くんのプライドに火がついたかな。

「茶越呼んでこい!」

そうくるんだーーー!
やってきた茶越くん、話を聞いてすごく迷惑そうな顔してる。当然だ。

「すまん茶越。オレがやりたいところだが、兄貴に捧げてしまってるからな!
お前に頼む」

全然すまなそうな顔じゃないしね。

「さりげなく自慢するな!てか、聞きたくねーし!」
「早くオ○ニー見せろよ!」

芸術的に、ってわりにいやに直接的だね。
 
「おかずもないのにできねーよ!」

おかずがあったらしてくれるんだ!?茶越くんってサービス精神旺盛。
そういえば、池くんとのホモビデオはどの程度までやったのかな。

「チェッ。アタイの胸でも見るか?」
「ますます萎える」
「なにーー!?このショタが!いとしの番長さんに尻も掘ってもらえないくせに!」
「一緒するな!掘られたがってるのはこいつらだけだ!オレはホモじゃねーー!」
「ならば御手洗番長舎弟食いビデオも!」
「やるかッッ!いや、こいつらならわからん・・・」

心の底から痛切に、二次元に逃げたいです。




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