4 更衣室に入ると、急いでシャワーを浴びた。 ふたりとも裸のままブースから出てきた。 すぐに服を着るのはもったいないような気がしていた。 喪助は言った。 「忘れないように、お前のからだ、よく見せてくれ」 オレは丸裸のまま、広い机に横たえられた。 机の高さはちょうど喪助の腰のところで、いろいろやりやすそうだ。 痛くないように背中の下には座布団が並べてある。 でも、この格好は。 喪助はにやにやしている。 「女体盛りみたいだな」 「ばか」 大バカだ、お前は。 こんなときまで変態なんだから。 「電気、つけるぞ」 部屋が明るくなる。 オレの裸が全部晒される。 オレは硬く目を閉じた。 オレのからだで喪助が見ていないところなんかないはずだ。 なのに、今更。 全部って、もちろん、外から見えるところだけじゃない。 オレの脚を開かせて、指をかけて、あいつはすみずみで確認する。 「よく見ておかないと。オレのもんになったんだから」 絶対いじわるでやってるんだ。 じんわり涙が出てきたが、その行為に興奮している自分のからだに気づいていた。 しだいに腰の周りが熱くなってきてくる。 喪助は気づいているはずなのに無視している。 「やっぱり貝に似てるな」 「喪助」 「ピンクですべすべの桜貝だ」 耐えきれずに思いを込めて言った。 「喪助、もう、やめて」 「なんで」 「いやだ。もう、からだが」 じんじん痺れてきた。 「いやだってわりに、ここ、どんどんとんがってきてるぞ」 「ひっ」 疼きの中心をつつかれる。 あまりのここちよさに腰がくねった。 もっとしてほしい。なのに。 喪助の指はすぐに離れてしまう。 「じっとしてろ。こらえ性のないやつだな」 あんまりだ。 オレはとうとう泣いてしまった。 「お前はいじわるだ」 どんなに抗議しても聞いてもらえない。 オレのそこを道具でも点検するように調べている。 「次、こっちな」 今度は四つん這いにさせられた。 「いやだ」 机の上でお尻を突き出している。 喪助は指を押し付けて開き、奥を眺めている。 「こっちもかわいいな」 楽しそうに言う。 これは視姦だ。 お腹の中が熱くてしかたがない。 自分でも見たことのない、いちばん恥ずかしいところを晒している。 脚の間がもうどうにもならないほどに疼いてる。 喪助が触れてくれないから、自分でおさめるしかなかった。 そこに手を伸ばす。 刺激を欲しがっている場所に触れる。 「あ、」 軽く触れただけで飛び上がりそうになる。 オレはそれを挟んで擦り上げた。 すぐに絶頂が訪れた。 余韻で震えているオレに、喪助が言った。 「誰がオナニー見せろと言ったよ」 楽しそうに笑ってる。 「だって、お前が」 「オレは見てただけだ」 また、涙が出そうになった。 「よしよし、悪かった」 頭を撫でる。 「お前が感じてくれてうれしい」 みっともないことをしていると思う。 女同士で。 いつも偉そうにしているオレが泣いていて。 でも、拒みたくはない。 自分のからだにうそはつきたくない。 喪助はやさしく聞いてくれた。 「どうしてほしい」 「指、入れて」 オレは恥ずかしげもなくおねだりする。 喪助がオレの上になった。 オレは仰向けになって脚を開く。
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